「お……重い……?」 「うん、重い。」 「っや、やだ!降りる!」 私が暴れると、環方くんは私をガッチリと捕獲した。 「嘘だよ。」 ああ、もう……。 優しく囁くの反則。 環方くんがおでこを私の背中に当てているのが分かる。 恥ずかしい……。 「やっぱ顔見えないのつまんない。降りて。」 「ダメっ」 今顔赤い! 「お前、さっきと逆なんだけど……。」 環方くんは私を無理やり抱き上げて床に座らせた。