「……なんで…………」 「……だから、好きな人が……」 「嘘つけ!僕のことあんなに見つめてたくせに!!」 ハイー!? 「そ、そんなことしてない!」 「体育祭の日だって僕に手当てされたからあんなに嬉しそうに笑ったんだろ!?」 「あれは、勝ったから!」 その人は私の手首を掴み、 肩を壁に強く押し当てた。