「あ、ハイ……。」


「君一人?」


「イヤ……一緒に来てる人います……。」



腕を掴んできた人は茶髪の高校生らしき人。

耳には小振りなピアスが着いていた。



「一人でジュースがぶ飲みしてるからさ。

もしかしてやなことあった?」



見たところ少しチャラそうだけど、
本当は優しいのかも……。



「ハイ……。ちょっと……」


私は正直に答えた。