環方くんはどこかの部屋のドアを勢いよく開けた。 後ろ向きだったから一瞬分からなかったけど、 ここって…… 私の部屋!? 電気を付けないまま、 環方くんは私をベッドの上に雑に放り投げた。 「……っいたっ 痛いじゃん!何すんの!」 環方くんは何も言わず、 私の両肩をベッドに押し付けた。 「あの……環方……くん?」 「言ったろ。 あんま可愛いことすんなって。」 「何……言って……。」 暗くてよく見えないけど、 環方くんが私を見つめていることは確かで、 顔がどんどん熱くなっていった。