「お前さ、もっと『キャッ』とか言って 抱きつけないわけ?」 「無理!消して!早く!」 「それは無理。」 涙がいっぱいに溜まった目を環方くんに押し付けた。 環方くんのシャツに涙が染みていく。 「意地悪……」 「今頃気づいたの?」 ひどいよ……。 テレビからは新しい映像の音声が聞こえてくる。 環方くんにより一層強く抱きついた。