「あ、読み終わった?」


「これバッドエンドかよ……。
結局死んでんじゃん。」


「でも!その子の運命は変わったよ!
幸せな最後を迎えられた……。」


「運命ねぇ……」



環方くんは窓の外をぼんやりと見やった。



「私ね、運命って線路みたいだって思うの。
人がその上を歩いてく。」


「ハハッ……」


環方くんはバカにするように笑った。


ちょっとムッとしたけど、話を続ける。