「お、茅、おはよ。」 「おはよ。し、視線が痛い……。 多分学校中に知られてるよ!」 「別にいーじゃん。」 環方くんは本のページを1枚めくった。 「いじめられたらどうしよう……」 「高校生になってまでいじめとかバカすぎんだろ。」 「嫌がらせとかされるかも!」 そう言うと、環方くんは本にしおりを挟んで パタリと閉じた。