***** 翌朝。 いつも通り教室に向かうために廊下を歩く。 それだけなのに…… 視線が 痛いっ…… 気づかないふりをして教室に滑り込んだ。 「あ、茅ちゃんおはよー……」 「坂木さんおはよう」 女の子たちがあいさつをしてくれるけど、 どこか様子を見てる感じ。 「わ、環方くん……」 私は教室の隅で本を読む環方くんにすぐに近づいた。