図書室の入り口から一番遠い本棚のさらに奥。



「あ……」



そこには本を読む環方くんがいた。



「わ、環方くん……」



環方くんは私を一瞬見たが、何も言わず、また本の文字を追った。



無視……ですか……。



私は大人しくソファーの前の床にぺたりと座った。


一生懸命読んでるみたいだし……

私も何か読もーっと。


読み終わったら感想とか交えてもいいのかな!

超楽しそう!



その時、環方くんは本をパタリと閉じた。