Profession of the first and the last







下から数えて丁度46歩歩くと現れる不思議な空間。


古臭くて、狭くて、何もない場所だけれど。


僕にとってはとっておきの居場所だった。


鍵が掛かっていて決して行くことの出来ない屋上前のあの空間がね。





こう見えて僕はね?

真面目じゃないから、
平気でサボったりとかするやつだったんだよ?


授業に出ないで、
よくあの場所で一人、座って目を閉じる。


そうするとさ、小説の内容が頭にぽんって浮かぶんだ。


書きたいものがいっぱいあって、
こうしてサイトに乗せたって


一作を完結させないまま新しいものを書いてしまう。



そんな僕の物語はほとんど、この場所から始まったんだ。


びっくりしただろ?


でもね、あの場所は僕の高校時代の原点だ。




そういえば入学式の日は別な高校を借りたよね?



人間関係の乏しい僕はさ、不安だったんだよ。


この高校でつぶれないように3年間を乗り越えるには
どうすればいいのか、不安だった。



あの日の震災があってからさ、
なんだか僕はますます弱くなったんだ。




だから、馴染めずにいた僕は
みんなのいる場所から飛び出した。






走って走って、
気付いた時には階段を駆け上がっていて、



「あ、行き止まりだ」



なんて思ったときに、僕は見つけたんだ。






とっておきの、この場所を。