友達の名前と顔が一致しないんだ。
昨日起こった出来事が、今朝起きると忘れてるんだ。
残った記憶と、失くした部分が
ちぐはぐに繋がって、混乱するんだ。
ねぇ。
おかしいと思うことはなかったかい?
僕の言動の一つ一つは、
普通の僕のように上手く隠しきれていたかな?
みんなには知られたくなかった。
それは、みんなに拒絶されるのが怖かった、
僕の愚かな心の弱さ。
だけど今、こうして告げようと思ったのは、
みんなを忘れたくないって、
強く願っているから。
名前をね?
必死にノートかなんかに書き続けるんだ。
みんなの名前、
4人の名前を必死に書き続けるんだ。
消えてしまわないように。
失くなってしまわないように。
それでも、たまに忘れちゃうんだ。
僕がこうなってから毎日つけてる日記の中で、
みんなの名前を書いていくんだ。
一人一人、どんな人かを思い浮かべながら。


