年が明ける前から、ずっと温めてきた思いがあった。

それは、将来のこと。

3年生になった今、前よりも真剣に考えるようになったこと。



ねえ、先生。

私、先生みたいになりたいよ。

私はあなたの、友達にも恋人にもなれないから。

それだったら、私は、あなた自身になりたいよ――――



そう考えたのは、間違いだったかな。

私も、先生と同じ教壇に立って、白衣を着て。

安らげる、宿り木のような先生に、なりたいって思ったことは。


人生には、色んな選択の瞬間があって。

この学校に来ることも、私が決めたこと。

だけどそれは、親の選択でもあった。


でも私、これだけは自分で決めたいよ。

私の将来を、決めるのは私だよ。



先生に、なりたい―――――