川上先生へ―――



2年間のご指導、ありがとうございました。

まだ少し気が早いのですが、もうすぐ卒業なので、感謝の気持ちを伝えられたら、と思って書きます。


本当に、色々なことがあった3年間でした。

特に3年生の一年間は、一番充実していた反面、一番涙も流しました。


先生、私、(知ってると思いますが)S大に行きたかったんです!!!

最初はちょっとした興味でした。

でも、S大のことを調べたり、生物の勉強をするうちに、どうしても理学部に行きたくなってしまいました。


だから、いつになく親や担任に対して強気で、でも、心の中は不安でいっぱいで。

何をするにも川上先生に、頼ってばかりでした。

本当に、ご迷惑をおかけしました。

いつも、担任の先生より先に、相談したりして……。


一度は親も認めてくれて、オープンキャンパスにも行って。

ひとつずつ、夢が実現していくことが、私にとってどれほど嬉しかったか。

私は、生まれて初めて、川上先生に自由を見せてもらったんです。


でも結局、センター試験の直前に進路変更して。

私は今まで、何のために頑張ってきたんだろうって、随分落ち込みました。

でも、今思うと、意地になって頑張った分、そんな日々も無駄ではなかったのだろうと思います。


夏休み明け、S大のパンフレットを前にして、先生のお話を聴けたのが、私には一番嬉しかったです。

先生は、「後輩ができるかな」なんて言ってくれて……。

後輩になれなくて、ごめんなさい。

でも、センター試験の結果ではA判定だったんですよ!

だから、私も少し、納得しています。


〇〇高校に来て、本当によかったと思えるのは、川上先生と生物学に出会えたからです。

そうでなければ、私は教師を目指すことはありえませんでした。


他愛のない話をしながらも、いつもそばで見守っていてくれる、先生はきっと誰にとってもそんな先生なのでしょう。

私はそんな川上先生に恩返しをするつもりで、よい教師になれたら、と思います。

そして、それにはまずN大に合格しなければ!!


私はN大で、N大に行ってよかったと、胸を張って言えるような何かを、見付けると約束します!



それでは、3月6日に、先生に良い報告ができるよう、頑張ってきたいと思います。

本当に本当に、ありがとうございました。


先生の授業が、先生が大好きでした。

川上先生はこれからもずっと、私にとって唯一の尊敬する生物教師です。

いつまでも、白衣の似合う川上先生でいてください♡



横内晴子