センセイの白衣

合格発表の日は、やっぱり落ち着かなかった。

ネットでも見られるけど、大学に行った。


もちろん、合格。


そうじゃなかったら、国外逃亡してたかもしれない……。



川上先生に電話したけど、出られないみたいだった。

だから諦めて、進路室に電話した。


このお話には全然登場してないけれど、日本史の先生が進路指導主任で。

その先生はとっても厳しいけれど、私は大好きだったんだ。

受かったら、進路に電話することになっていて。

その先生も、おめでとうって喜んでくれた。


大した合格実績に貢献できなくて、ごめんなさい。



そこからは、あっという間だった。



卒業式の予行の日。

担任が、異動するって分かった。


私の代の理数科、合格実績が悪かったからだと思う。

その原因のひとつは、担任だったんじゃないかって、今でも思うよ。

おそらく私だけじゃなくて。

担任に泣かされた人はいるし。



そんな担任に、手紙を書けって言ったのは、川上先生だったね。

なんだか、無理矢理書かされた。

あれって、一体どういう意味だったんだろう―――



「横内、担任さん異動だってよ。手紙書け!」


「え、やですよ。何であの人に?」


「いいから書け!短くても、嘘でもいいから!」



そんなことを言って、私に封筒と便箋まで押しつけてきた。

川上先生の心の広さには、私は追いつけそうもない。



それで、仕方なく手紙を書いたんだ。