おためし彼氏の5日間。



どれだけこの声を待っていただろう。


どれだけ・・・どれだけ待っても、あたしを呼ぶ声が帰ってこなくて。毎日泣き続けた2年前。


ずっと、ずっと、待ってた。


アヤに会えるって、アヤは帰ってくるって。


信じてたよ?


ずっと信じて待ってたんだから。


そっと手を取る。


前よりも細くなった・・・?


全体的に痩せたよね。


アヤの指があたしの涙を優しく拭う。



「ヒナ・・・笑って・・・?」


バカっ・・・。


「こっちの台詞だよっ・・・!」


あたしは出来る限りの力を振り絞って、笑った。


涙はもちろん止まるわけない。


そりゃそうだ。


突然現れて、あたしのおためし彼氏にしてくれって言って。


あたしの心ガッチリ掴んだと思ったら、たった5日間でまた突然いなくなって。


2年間ずっと、アヤのこと考えてたら、こんな再会だよ。


笑えないっつーの・・・。


「ごめんね。でも、見つけてくれてありがとう。ヒナが俺を見つけてくれる、そんな気はしてたんだ。やっぱ、運命?」


「絶対逃がさないって決めてたもん。もう、次会ったら結婚してようが、アヤはあたしの彼氏だ・・・!」


「おためし?」


「バカ。正真正銘のあたしの彼氏!」