しぶしぶと私も机を下げて掃除場所へ向かう。


私は確か今週は外掃除だったな。


階段を下りて、昼に出てきた中庭まで移動する。


さて、掃き掃除でもしますか。


いざ掃除を始めようと、道具入れにあったホウキを持ったとき、


「あなた、ちょっといいかしら?」


「は?」


後ろから誰かに呼ばれた。


振り返ると、そこには5、6人の女子が私を囲うように立っていた。


「場所、変えましょ」


そう言って最初に話しかけてきた、ストレートパーマの女子が先頭を歩いて行く。


私は他の女子に囲まれてしまって、仕方なく付いていくしかなかった。