昼休み、ご飯を食べた後前っちゃんに昨日のことを話した。
「はぁ!?
水嶋と一緒に二人で帰った!?」
「ちょっ、前っちゃん声大きいよ!」
驚いて、勢いで立ち上がった前っちゃんはすっとイスに座り直した。
「そりゃ大きくもなるわよ。
あんた水嶋のこと嫌いだったんじゃなかったの?」
「いや、嫌いだよ」
「じゃあ何で?」
「流れ?」
「はぁー」
前っちゃんは大きくため息を吐く。
ついでに水嶋に瀬戸口くんを好きなことがバレたことも言った。
「…で、協力してやるって?」
「全力で拒否ったけどね」
「まぁ、吉野らしいね。
これから何もなければいいんだけど…」
前っちゃんはどこか思い詰めたような険しい顔をしていた。
「何かって?」
「まぁ、いろいろ。
なんかあったらすぐ相談してよ?」
「うん!」
ちゃんと相談すると約束して、昼休みは終わった。