楽しみにしていることがあると時間の経過がとても遅く感じてしまう。花火大会の日までの数日間がもどかしくてしょうがなかった。
でも、そんなもどかしい日々が過ぎ去り、ようやく花火大会の日がやって来た。
会場となる場所が私の家の方向だということで、杏ちゃんが5時頃に私の家に寄ってくれることになっていた。
彼女が来る前に準備を済ませてしまおうと、早めに準備に取り掛かっていたのでなんとか5時前には着付けも髪型もセット完了した。
そしてお化粧をするのはやっぱりやりすぎだと思ったから、色付きのリップだけ塗ることにした。
インターホンが鳴ったのでリビングを出て玄関に向かう。ドアを開けると、黒地に蝶々の柄の浴衣を着た杏ちゃんが立っていた。
「やあ!花音ちゃんの浴衣可愛いね」
「来てくれてありがとう。杏ちゃんの浴衣も素敵!」
そんなやり取りをしているところにお母さんが奥からやって来る。
「初めまして。今日は花音のことよろしくね」
「初めまして、大森杏です」
お母さんは杏ちゃんを見て、可愛くていい子ね、確か新入生代表挨拶をしてた子ね、と言う。
杏ちゃんとお母さんが少しやり取りをしているのを眺めていた。どうやらお母さんは杏ちゃんのことが気に入った様子だ。
「じゃあ、そろそろ待ち合わせ場所に行こうか」
「うん」
「いってらっしゃい。気を付けるのよ。あんまり遅くなってもダメだからね!」
「はーい」
家を出てからふたりで花火大会の会場近くの待ち合わせ場所だという所へ話をしながら向かう。
でも、そんなもどかしい日々が過ぎ去り、ようやく花火大会の日がやって来た。
会場となる場所が私の家の方向だということで、杏ちゃんが5時頃に私の家に寄ってくれることになっていた。
彼女が来る前に準備を済ませてしまおうと、早めに準備に取り掛かっていたのでなんとか5時前には着付けも髪型もセット完了した。
そしてお化粧をするのはやっぱりやりすぎだと思ったから、色付きのリップだけ塗ることにした。
インターホンが鳴ったのでリビングを出て玄関に向かう。ドアを開けると、黒地に蝶々の柄の浴衣を着た杏ちゃんが立っていた。
「やあ!花音ちゃんの浴衣可愛いね」
「来てくれてありがとう。杏ちゃんの浴衣も素敵!」
そんなやり取りをしているところにお母さんが奥からやって来る。
「初めまして。今日は花音のことよろしくね」
「初めまして、大森杏です」
お母さんは杏ちゃんを見て、可愛くていい子ね、確か新入生代表挨拶をしてた子ね、と言う。
杏ちゃんとお母さんが少しやり取りをしているのを眺めていた。どうやらお母さんは杏ちゃんのことが気に入った様子だ。
「じゃあ、そろそろ待ち合わせ場所に行こうか」
「うん」
「いってらっしゃい。気を付けるのよ。あんまり遅くなってもダメだからね!」
「はーい」
家を出てからふたりで花火大会の会場近くの待ち合わせ場所だという所へ話をしながら向かう。


