True Love

私だってやだよ…。


みんなと離れたくないよ…。


この日はみんなで泣いてしまった。




それから３ヶ月後が経ち、私はみんなと６年間通った小学校を卒業してから、九州へと向かった。


そして今に至る。


車を走らせて行くと山や田んぼばかりだった景色にお店などが加わってきた。


知らない土地、知らない人ばかりなここで上手くやっていけるのかなという不安を抱えながら景色を見ていると、車が止まった。


「着いたぞ！」


お父さんの声を聞いてパッと前を向く。


すると目の前にはクリーム色のオシャレな外観の一軒家があった。


「え？ここ？」


「ええ、そうよ。いい家でしょう？」


これまではマンションに住んでいたので、お父さんやお母さんに「一軒家だから楽しみにしてなさい」って言われていたのだけど…。


「わあ！可愛いっ」


オシャレな家だったものだから思わずはしゃいでしまう。


そんな私を見て２人は笑った。