それから柴崎くんとはやっぱり話さなくなり、時々彼のことが頭に浮かぶ、そんな感じでいつものように日ばかりが過ぎていった。
そして私の耳に柴崎くんに彼女ができたという話が入ってきたのは、もう少しで梅雨が明けるだろうと予測される6月下旬のことだった。
「ねえ、ニュースだよ!柴崎に彼女ができたんだって!!」
いつものように何人かの友達と何気ない話をしているときに、噂好きの子がそう言って話の輪の中に入って来た。
「えっ、あの柴崎くんに彼女ができたの!?」
女子とあまり話をしない柴崎くんに彼女ができたという噂は、みんなにとって衝撃だった。私もその例外ではなかった。
だけど、ただ衝撃を受けただけではなく、心臓がバクバクと苦しくなるのを感じる。隣に立っていた杏ちゃんが私の顔を心配そうに見ていた。
突然のゴシップにみんなが「相手は誰なの~?」と興味津々に問いかける。
「羽衣だよ!」
柴崎くんの彼女になったというその子のことを私は知らなかった。
「あ~、羽衣か。羽衣ってば柴崎くんに行ったんだ~」
「なんか羽衣ならわかる気するわ」
みんながそう納得する子は藤城羽衣(ふじしろ うい)ちゃんという3組の子だというそうだ。
なんでも、誰にでも話しかけていくような子らしい。
気さくな子なんだなという印象をみんなの話から感じた。
そして私の耳に柴崎くんに彼女ができたという話が入ってきたのは、もう少しで梅雨が明けるだろうと予測される6月下旬のことだった。
「ねえ、ニュースだよ!柴崎に彼女ができたんだって!!」
いつものように何人かの友達と何気ない話をしているときに、噂好きの子がそう言って話の輪の中に入って来た。
「えっ、あの柴崎くんに彼女ができたの!?」
女子とあまり話をしない柴崎くんに彼女ができたという噂は、みんなにとって衝撃だった。私もその例外ではなかった。
だけど、ただ衝撃を受けただけではなく、心臓がバクバクと苦しくなるのを感じる。隣に立っていた杏ちゃんが私の顔を心配そうに見ていた。
突然のゴシップにみんなが「相手は誰なの~?」と興味津々に問いかける。
「羽衣だよ!」
柴崎くんの彼女になったというその子のことを私は知らなかった。
「あ~、羽衣か。羽衣ってば柴崎くんに行ったんだ~」
「なんか羽衣ならわかる気するわ」
みんながそう納得する子は藤城羽衣(ふじしろ うい)ちゃんという3組の子だというそうだ。
なんでも、誰にでも話しかけていくような子らしい。
気さくな子なんだなという印象をみんなの話から感じた。


