杏ちゃんはずっと否定し続けていたけれど、須田くんのことが好きだということはほぼ確定だろう。
授業中になんとなくそんなことを考えていた。
だけど同じく否定していた私はどうなんだろう。
正直、これまで友達の誰のことが好きだ、という風な話はよく聞いていた。
恋愛もの少女漫画だって大好きだ。
でも生まれてこの方、自分が誰かを好きになるなんてことはなかった。
友達の恋バナも少女漫画の中で繰り広げられる恋愛劇も、どこか自分とは無縁のもののように感じていた。
さっき柴崎くんの笑顔を見た時にドキッとしたのは好きだからなのだろうか。
でも、普段見ない表情を見たせいかもしれない。珍しく彼が笑ったから、思わずドキッとしてしまっただけ。
恋って、楽しいのかな。
私にはそのことはまったく見当もつかない。
やっぱり恋愛というものは私にはまだまだ無縁のものだと自分の中でけりをつけて、それからは授業に集中するようにした。
授業中になんとなくそんなことを考えていた。
だけど同じく否定していた私はどうなんだろう。
正直、これまで友達の誰のことが好きだ、という風な話はよく聞いていた。
恋愛もの少女漫画だって大好きだ。
でも生まれてこの方、自分が誰かを好きになるなんてことはなかった。
友達の恋バナも少女漫画の中で繰り広げられる恋愛劇も、どこか自分とは無縁のもののように感じていた。
さっき柴崎くんの笑顔を見た時にドキッとしたのは好きだからなのだろうか。
でも、普段見ない表情を見たせいかもしれない。珍しく彼が笑ったから、思わずドキッとしてしまっただけ。
恋って、楽しいのかな。
私にはそのことはまったく見当もつかない。
やっぱり恋愛というものは私にはまだまだ無縁のものだと自分の中でけりをつけて、それからは授業に集中するようにした。


