「先輩、部活に入られてたんですか!すみません、それなのに柴崎くんの代わりをしてくださって…」
「いや、いいんだよ。運動部でもないし、わりと自由な部活だから」
それを聞いて安心する。
「そうなんですね。ちなみに何部に入られてるんですか?」
「美術部だよ」
意外だと思った。これまで私の身の回りの男の人で絵を描いている人がいなかったから。
「…すごい」
「いや、ただ美術部に所属してるだけだから」
先輩はそんな風に言うけれど、きっと絵の才能も持っているんだろうなと思った。
根拠もないけどなんでもできてしまいそうなイメージがある。
美術室は図書室と同じ階の突き当りにある教室で、少し歩くとすぐにそこへたどり着いた。
「じゃあ、ここでね。お疲れさま、また明日」
先輩はまた優しく笑ってそう言った。
「はい、明日もよろしくお願いします」
頭を下げ、先輩が美術室へ入っていくのを見て私は靴箱の方へと向かう。
本当に昼休みの時とは違って楽しかったな。柴崎くんがもう少し愛想よくしてくれたらいいのに…。
先輩はどちらかというと控えめな印象だけど、さっきのように優しく笑ってくれるし、話もちゃんとしてくれる。
「…あ~、昼休みも原田先輩とがいいな…」
なんて、1人でポツリと呟いてしまった。
「いや、いいんだよ。運動部でもないし、わりと自由な部活だから」
それを聞いて安心する。
「そうなんですね。ちなみに何部に入られてるんですか?」
「美術部だよ」
意外だと思った。これまで私の身の回りの男の人で絵を描いている人がいなかったから。
「…すごい」
「いや、ただ美術部に所属してるだけだから」
先輩はそんな風に言うけれど、きっと絵の才能も持っているんだろうなと思った。
根拠もないけどなんでもできてしまいそうなイメージがある。
美術室は図書室と同じ階の突き当りにある教室で、少し歩くとすぐにそこへたどり着いた。
「じゃあ、ここでね。お疲れさま、また明日」
先輩はまた優しく笑ってそう言った。
「はい、明日もよろしくお願いします」
頭を下げ、先輩が美術室へ入っていくのを見て私は靴箱の方へと向かう。
本当に昼休みの時とは違って楽しかったな。柴崎くんがもう少し愛想よくしてくれたらいいのに…。
先輩はどちらかというと控えめな印象だけど、さっきのように優しく笑ってくれるし、話もちゃんとしてくれる。
「…あ~、昼休みも原田先輩とがいいな…」
なんて、1人でポツリと呟いてしまった。


