改札口を抜けると、渚は振り向いて言った。 「日曜日、楽しみにしてます」 クルリと俺に背を向け、ホームへと降りて行く。 「……このタイミングでそれはちょっと反則だろぉ………」 日曜日まで俺の心臓が持つかどうか。 やれやれ。