放課後。



さっちゃんに雑用を押し付けられていた俺は、思った以上にその作業に手こずり、渚を迎えに行くのが(一緒に帰る約束なんてしてないけど一緒に帰る気まんまんだぞ)遅くなってしまった。



「なーぎさっ♩なーぎさっ♩

なーぎーさ…」


「ちょっと聞いてんの!?」



渚のクラスの前まで行くと、教室の中から急に大きな声が聞こえた。





(なんだなんだ?ケンカか?)



俺はドアの窓から教室の中を覗いた。



するとそこには、女子3人に囲まれた渚がいた。