ひとしきり泣いて落ち着いたら、なんだかスッキリしてきた。
なんだか今ならなんでも出来そうだ。
なんだこのワケわからん自信は。
「あの…それで……さっきのことなんですが」
…………あ。
忘れたらダメじゃんっ俺っ!
気が動転してすっかり忘れてた。
謝らねば。
「ゴメン!なんか、結果的に押し倒す感じになって…。しかもいきなり告白とか俺も自分でビックリしたわ」
「はぁ、そうですか」
「あ、でも好きっていうのはホント」
「はぁ、そうですか………え?」
少し口を開いて、ポカンと俺を見る。
俺も、ポカンと渚を見る。
…………。
いやいやいや、いくらなんでも出来そうってワケわからん自信があったとしてもこんなタイミングでもっかい告っちゃダメだろ俺〜
「好きなんだ。あのときからずっと、
渚を待ってた」
ちょっと!俺の口どうした!?
なんで止まらないの!?ねぇ!?


