女の子はそう言うと、シロツメクサをたくさんとってきて、俺に渡した。


「もう一度作ろう。手伝う」


「…!…うんっ!」


微笑む女の子を見て、俺も笑顔になる。



2人でしゃがんで、キレイに、丁寧に、もう一度花冠を作っていく。


女の子は特になにか喋るワケでもなく、
ただじっと黙って不器用な俺の手伝いをしてくれる。



無言の時間が続く。


でも、なぜだか、全然嫌ではなかった。



女の子の無言には、温かさがあった。