…………まぁ、この俺が
さっちゃんのドス黒笑顔に敵うハズもなく。
「クソッ、マッキーもさっちゃんも、後で覚えてろよっ!」
次の日の放課後、俺は律儀にほうきを手に、中庭を掃除していた。
「ったく、なんでこんな広いんだよこの学校は。中庭ぐらいこぢんまりしててもいーじゃねーか」
この高校は、元々中高一貫教育で、同じ校舎を使っていたため校内が広い。
今は人数の関係で、中高一貫教育ではなくなったらしいが、校舎はそのまま使っているので無駄に広くなってしまったのだ。
俺は今でも迷子になる。
(マッキーに言うとバカにされるのでこのことは秘密)
「だいたい、こんなに広いのに1人でやらせるなんてさっちゃん鬼畜の極みだなオイ」
「あの。1人じゃないです」


