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「おっし、そんじゃ自己紹介も終わったことだし、今後の流れについて軽く説明すっぞー」




あの後、教室に戻っても俺は放心状態だった。



まさか、同じ高校だったなんて……


ずっと同い年だと思っていたが、渚は上履きのラインの色が赤だったから、ひとつ年下だ。


ってことは、新入生………




あり得ない偶然に、俺の頭は混乱していた。



あの日以来、どこを探しても、

渚を見つけることは出来なかった。



きっと引っ越していたのだろう。




「ってことで〜、まだ当番とか決まってねぇから、誰か明日の放課後掃除自主的にやってくれ。はい、誰か〜。さっさと名乗り出ないと俺が勝手に決めるぜ?」



「うっへぇ、掃除なんて絶対やりたくねぇ〜!なぁ、てっぺー?あ、そうだ、明日オレ部活ないから、お前ウチ来いよ。新しいゲーム買ったんだ。やろーぜ」



「へ?え、あぁうん。やるやる」



「おお、哲平。やってくれるか。お前たまにはやるな。じゃ、頼んだぞ!」



「え?」