「凛ー!
ちょっとゴミ出してきてー!」

「はーい」





あの公園の日から1週間。


いつもと変わらぬ日々を
送っていた私だけど…







「お、佐山さんもゴミ?」

「あ、おはよー高瀬くん。
お母さんに押しつけられちゃって」

「それはご精がでますなあ」

「ぶっ、何それ」

「それより、もうこれから
学校行くでしょ?」

「あ、うん。
あとは部屋にカバン取りに
行くだけだけど」

「うん、じゃ、待ってる」

「………」








そう。
変わったものといえば
高瀬くんの態度。





「いってきまーす」

「佐山さん!
急がないと電車乗り遅れる!」

「ちょ、わっ…手っ…!//
繋がなくてもっ…//」








あれ以来高瀬くんは
妙に懐っこくて…







「はあっ…ギリギリセーフ!」

「はっ…はっ…わかったから…
手…はなして…」

「ん。残念」

「なっ…//」

「へへっ」







私の心臓はもう
もちそうにありません…。