そして迎えた翌日、
文化祭当日----…





「こんにちは〜」

「いらっしゃいませ!」



うちのクラスは
なかなかの人気だった。





「大盛況だね〜」

「え?ああ…うん、
良かったよな!」





昨日の寂しそうな顔が
気になったので
高瀬くんに話しかけてみるが、
なんだか今日は
寂しそう、というより
上の空、ってかんじ。



やけに時計気にして
ソワソワしてるしな〜…。







ガラッ



「やっほー!
宏太来たよー!」





その時突然、
ちょっとギャルっぽいけど
かわいい女の子が
教室に入ってきた。



「おっす、莉乃。
イラッシャイマセ」

「ぷっ、似合わなーい」





高瀬くんを"宏太"と呼ぶ女の子…。

そしてその子を"莉乃"と呼ぶ高瀬くん。



心臓がドクドクと騒ぎ出す。







「え、なに高瀬!
その子ってもしかしてさあ〜…」







…やめて。







「え〜!まじ?
そーいうかんじ!?」







お願い、待って…!











「うん、まあ…彼女…//」