「ねえ!
買い出し係、
佐山さんだったよね?」

「え、うん、そーだけど…」

「紙コップと紙皿、
全然足りないんだけど!
それにテーブルクロス用の布も
買ってきといてって
あたし言ったよね?」



私はただ言われた通りの
数買ってきただけだから
足りないなんて知らんこっちゃない。

布だって、買い出しリストに
書いてなかったのに
口頭で付け足されたの、
今思い出した。


けど、まあ買い出し係は
私だし一応謝ることにする。





「…ごめん」

「ごめんで済むなら
苦労しないんだよね!
あーあ、今だってこっちは
必死で作業してるってのに
そっちはおしゃべりばっかでさ、
せめて買い出しくらいは
ちゃんとして欲しかったよ!」





…ちょっとカチンときてしまった。





「何なのそれ。
私ただ言われた数だけ
買ってきただけだし。
足りないとか知らんから。
大体私買い出し行ったの
1週間前なんですけど?
そんな大事ならなんで
すぐ確認して言ってくれないわけ?」

「はあ?
人のせいにするわけ!?」

「だから謝ってんじゃん!
それに今だってしゃべってるだけの
人たちなんて他にも
たくさんいるじゃん!
なんで私にだけ嫌味のように
言ってくるかな!」

「それが人に謝る態度!?」

「はい、ストーップ」



!?



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私たちの間に入ってきたのは
高瀬くんだった。