あたしは、佐山 凛(サヤマ リン)。



いたって普通の女子高生。
16歳。
彼氏は...ナシ。

とゆうか、中学の時から
男勝りで口が悪かったせいで、
今まで出来たことがない。



部活も特にやっておらず
今日もいつも通りの
1日を終え、下校中。







「オーイ、今日も暇そうデスネ!
佐山サン♪」

「...うっさいなー佐伯」





こいつは佐伯 純平(サエキ ジュンペイ)



クラスの出席番号が前後で、
入学式の日、お互いクラスに
知ってる人がいなかった者同士、
仲良くなってしまった。







「おっ前さー、
もーちょい言葉遣い
よくした方がいいんじゃね?
あと愛想もねえよな!
そんなんだから非リアの
ままなんだよっ!」

「くっ..何さ!
あんただって彼女いないじゃん!」





とは言い返してみたものの...



こいつは容姿も良くて背も高く、
おまけに1年で早くもバスケ部の
エースときたもんだ。

その上誰にでも気さくに話しかけ
少々のSっ気も持ち合わせてたら
これがモテないわけがない。





作ろうと思えば
彼女なんて一瞬で
出来ちゃうんだろーな。