駄目男、最低。

「美和ちゃん?」


裏口から出て来たばかりの山瀬先生の声。最悪。


「何でもない。行こう」

あたしは山瀬先生の手を引いた。


それでも向けられる康介の視線を感じながら。




「美和、俺。おまえが離れてくのが一番怖かった。何度も裏切って傷付けて勝手だけど」


構わず声を投げかける康介に状況を把握した山瀬先生が眉を潜めた。




一瞬流れた不穏な空気。



「…もう裏切らない。」



康介は臆する事なく真っ直ぐ視線を向けた。




「美和、結婚してよ」