駄目男、最低。

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それから数日―――



職場では別に2人に特に変化はない。


馴れ馴れしくしない山瀬先生はやっぱり大人で、その距離が有り難かった。




緩やかな日常にあれから何日過ぎたかも数えなくなった雨の強い日。


私と山瀬先生はプライベートで一緒にいる時間が増えていた。

週末はどちらかの家にいたし、山瀬先生の好みも段々分かってきてこの関係にも大分慣れてきた頃。



仕事終わりに医院の裏口から出る。


山瀬先生も多分すぐ来るだろうから少しだけ待つ事にした。