駄目男、最低。

「…付き合いますよ」



その返事に一瞬驚いた顔をした山瀬先生は、黙る。多分予想してなかったんだろう。


「やっぱり嘘」


黙り込んだ山瀬先生を見てすぐに取り消した。


「いやいや、すげー嬉しい。どこ行く?」


低い声はすぐにあたしを引き止める。


「…どこでもいいですよ」


適当に答えてから白衣のボタンを外した。