駄目男、最低。

平日に1日だけ休みを取って、荷物を纏めた。

後は引越屋さんに頼んで運んでもらう。元々、あたしが1人で住んでいたマンションより康介のマンションのほうが広いからあたしが引っ越してきた。だから荷物はそんなになくて良かった。


少しだけこざっぱりした部屋を眺めて大きく深呼吸する。


この部屋で二人で過ごした半年間は


確かに幸せだったんだ。


涙は流さない。


あんな奴、


傷付けばいい。


深く深く深く傷付く位


私が好きでたまらないと思って欲しかった。



青く澄んだ空に私は軽く笑う。


言い訳、くらい聞けば良かったかな。