駄目男、最低。

康介にとって誰が一番大事なのか分からない。


だけど繰り返す裏切りに私が『一番』じゃないのは痛感した。最後には必ず戻ってくるから、とかそんなちっぽけなプライドを捨てられなかっただけなんだって。


気持ちの比重が私の方が重いと感じていたから、だから、多分、離れられなかった。

今までの浮気は我慢できた。


だけど今回は無理。


何故なのかは薄々感づいている。


ぶつかり合うのも、もう嫌。


この身体に彼の温もりがある内は離れられないと思っていたけど。


触れなくなった康介。


あたしじゃなくても構わないなら



もういらない。