駄目男、最低。

それから、あたしも忙しかったし、何だかんだで康介の実家に帰ったあの日から1ヶ月が経っていた。


その間、週末にもう一度康介は実家に戻った。お兄さんがまた渡米するらしくて。



…何も疑わなかった訳じゃない。



その間、感じていた違和感。



逸らす瞳と優し過ぎる態度。



分かりやすい、嘘。



嫌な胸騒ぎがして仕方なかったから。