適当に街を案内されて「何もない所だけど」とお兄さんは笑った。似てないと思ったけどやっぱり笑顔が似てる。眉を寄せる笑い方が私の好きな康介とよく似ていて何だか気がほぐれた。
さっきお兄さんと一緒にいた友達らしき人、下村さんっていうらしいけど、その人も加わって妙な組み合わせで街を探索する。別に、ほんとに一人で良かったんだけど。
「るっちゃんとこには行った?」
下村さんが軽い口調で話しかける。
「ああ、留美ちゃんの事だよ。」
お兄さんの付け足しにやっと頷くと
「ふーん。」
友達が感心したように鼻を鳴らした。何だかその言い方が気になったのは、お兄さんが眉を寄せたから。
「仲が良いんですね」
あたしの問い掛けに下村さんは苦笑してから答える。
「んー、聞いてない?元カノだったんだよ」
あたしを見る目線は悪気があるような物じゃなくてイタズラっ子みたいな愉しそうな物だった。
だけど、あたしは、何となくそんな感じがしてたから特に驚かない。
だから出た言葉は単調に「そうですか」だけ。
さっきお兄さんと一緒にいた友達らしき人、下村さんっていうらしいけど、その人も加わって妙な組み合わせで街を探索する。別に、ほんとに一人で良かったんだけど。
「るっちゃんとこには行った?」
下村さんが軽い口調で話しかける。
「ああ、留美ちゃんの事だよ。」
お兄さんの付け足しにやっと頷くと
「ふーん。」
友達が感心したように鼻を鳴らした。何だかその言い方が気になったのは、お兄さんが眉を寄せたから。
「仲が良いんですね」
あたしの問い掛けに下村さんは苦笑してから答える。
「んー、聞いてない?元カノだったんだよ」
あたしを見る目線は悪気があるような物じゃなくてイタズラっ子みたいな愉しそうな物だった。
だけど、あたしは、何となくそんな感じがしてたから特に驚かない。
だから出た言葉は単調に「そうですか」だけ。

