駄目男、最低。

お兄さんと康介は随分仲が良くて、砕けた雰囲気は見ていて楽しい。


康介も地元に帰るのは久しぶりだから友達から連絡があって呼ばれていた。『一緒に行こう』と言われたけど愛想を振り撒くのも、知らない会話に付き合うのも面倒くさいから断った。

「行っておいでよ。私適当に見て回るから」何年か振りに帰ったんだから気兼ねなく遊んでくればいい。そう言ったけど中々首を縦に振らない康介。



お兄さんが「じゃ俺が案内するから」と言って康介も「一時間で帰る」と言って出かけた。
「よーし、お兄さんに任せろー」とお兄さんは嬉しそうに笑う。