駄目男、最低。

カランとドアに掛けられたベルが鳴る。


喫茶店独特の匂いは、何故だかつい嗅いでしまう。


「いらっしゃ…あれ?」


若い店員さんが驚いた様に康介を見つめた。


「…よぅ」


康介は素っ気なく手を上げる。


「やだ!!今日はあんた達兄弟に驚かされるわね!帰ったんなら言いなさいよ」


店員さんは無邪気に笑って康介に親しそうに駆け寄った。