明日も

梨沙から話を聞くと、今日はこれから翼と私と梨沙で遊ぶらしい。
場所は遊園地。
楽しみだけど…
「梨沙ね、今日翼に告ろうと思う‼︎」
え…嘘…
やばい…
翼とられちゃう…
「や、やめた方がいいよ‼︎てゆうかやめて⁉︎」
私は焦って告白するのをやめさせようとした。
「なんで⁇だって、告白しなきゃ、菜由に翼とられちゃうもん」
ピリピリした空気が流れていた。
「そ、そんなわけないじゃん⁈」
声が裏返った。
それからずっと、沈黙が続いた。
時間ばかり過ぎて行った。
待ち合わせの時間になったので、外に出た。
ちょっと肌寒いけど、太陽が出ていて温かかった。
梨沙とは、気まずいままだった。
翼との集合場所についた。

今考えたら、梨沙も隣にいて、翼も隣にいて、すごい幸せだったんだ。

「岡崎さん⁇」
高橋優太が心配そうに私の顔を覗き込んでいた。
「え…」
高橋優太は、笑って言った。
「考え事してたみたいやけど大丈夫?」
ああ、そうだ。
昔のことを思い出してたんだった…。
「うん、大丈夫…。」
「そっか!よかった!あ、僕のこと、優太って呼んで⁇みんなそう呼んでるから。」
優太…。
これが君との出逢いだったね。
君は、初対面の私にもすごく優しく接してくれたね。
私は、出逢った時から、優太に惹かれてたのかもしれない。