幼なじみにわたしの生死がかかってる件


「おらとっとと口ゆすげ。あと10秒したら問答無用で置いてくからな。」


そう言って壁に寄り掛かって腕組んで言い放つ。


スイはこうしてなんだかんだと言いつつ必ずわたしを待っていてくれる。


すっごく面倒見が良いやつなのだ。

わたしはスイが大好きなのだ。

むしろスイ以外で好きな人間がいないのだ。


『今日も死にそうなくらいスイのことが好きなのだ。』


「そんなことくらいで死にかけてんじゃねえクソカス。」


『クソカスって、う○こごみ?ねえ、う○こごみって言った?』


「まだそのネタ引き摺ってんのか、そろそろ脳みそ交換されてえか、あ?」


ぎゃーすかぎゃーすか散々罵り合いながらリビングに移動する。


スイの家はパパンもママンも海外赴任中でたまにしか帰って来ないから今日も誰もいない。