幼なじみにわたしの生死がかかってる件


ふーんだ、ふーんだ。いいもんね。


「んだその面は。偶には人間らしい顔してみたらどうだよ。ブルドッグも裸足で逃げ出すぞ。」

『こちとらもう一生この顔なんだよ、男前め。女の顔をブルドッグに例えんじゃないよこのクソ男前が。』

「あ?褒めてんのか?けなしてんのか?後者なら容赦しねえ。」


ひいい。

ポキポキっと指を鳴らしながらベッドに胡坐をかいたままのわたしに近寄ってくる。


この男が容赦しないって言ったら本当に容赦しないんだ。

変なところ有言実行なんだからこのクソ男前め。


その後、『はははいやだなあ、そんなわけないじゃないですかお兄さん。よっ!今日もかっこいい!』と苦しい言い訳をしたら、さらに殺気立った目で射殺されかけた。


ふう、危ない。