幼なじみにわたしの生死がかかってる件


心臓がばっくばっくしてる。


『ねえスイさん、やっぱりかえ…』

「6組の教室まで俺が直々に送ってやるからな。」


声被せられた!
確信犯だ、これは確信犯だ。
帰るって言葉無理矢理消された!


『スイのばーか。』

「あー?」


今の私にはさっきまでの威勢はない。


声も上手く出ないしスイの後ろに隠れるように歩いてるようななんとも情けない感じになってしまっている。


まさにビフォーアフター。
みんなびっくりビフォーアフター。


なんて心の中では饒舌だけど、他人から見たわたしは冷や汗だらだら、毛穴という毛穴から水分吹き出してる湿度100%女だ。


花の女子高生が何たる醜態。