幼なじみにわたしの生死がかかってる件


一悶着あったせいか教室についた頃には休み時間になっていた。


あわわわわ。どうしようどうすればいいんだコウさんはパニックなのだ。


「幼稚園児みてえにくっつくな子ザル。」


そういわれて初めて自分がスイのセーターの裾をぎゅぎゅっと掴んでいることに気が付いた。


『おおう!完全に無意識だったのだ!』

「だろうな。」

『人が、制服着た人がいっぱいいるから…。』

「学校だからな。」

『敵がいっぱい。』

「戦場かここは。」


口ではくっつくなと言ったスイだけど、わたしが本気で怖がっていることを知っているからなのか面倒くさいだけなのかわからないけど、無理矢理引き剥がしたりはしてこない。


今のわたしを客観的に見たら本当にくっつき虫か、はたまた金魚の糞かのいずれかにしか見えないだろうなー。なんて。


さすがに糞は嫌だ。