幼なじみにわたしの生死がかかってる件


遥か25センチ上空でスイがただでさえ鋭い目をさらに鋭くしていらっしゃる。


わたしはと言えば、

『あ、あはは~』

適当に笑う以外にできることはなかった。


だって念じたところで手汗は止まらないもん。


「コウ。」

『なんだよう。そんなに怒らなくってもいいと思うんだよね、だってわたしの手汗だよ?汚いなんてことあるわけないと思うんだよ。』


「あーはいはい。」


なぜかわからないけど繋いでないほうの手で頭をぽんぽんと撫でられた。

わかったわかった、みたいな感じ。


「休み時間行ってやるから、死ぬんじゃねえぞ。」


『ほんとー!?』


「気が向いたらな。」


『え、向かなかったら?』


「行かねえ。」


『あ、その発言によってたった今コウさんの死亡フラグが立ちました。』


上げて下げる、なんて姑息な!