あれから1ヶ月。
4月になりました!

新しい制服、新しい髪型
心を切り替えることができる真の春!!
天気快晴、運気良好!!!

そして今日私は・・・・


受験に無事合格し、
見事
《桜宮ヶ丘学園・梅桐高等学校》に
入学することができます!!!!


「えーと、クラス表は・・と」

1年生は、ひとクラスにつき30人程度。
A,B,C,D,Eクラスまであるそうです。

「はるじまさくな…はるじまさくな…」

それぞれのクラスの名簿表から、
自分の名前を探してるんだけどー、
あれれ・・おかしいな・・・・。


「・・・・私の名前が、ない。」

いやいやいや、
まさかそんなことないよね。
これは私の目の老化現象で、
見つからないだけだよね、うん。
もう一度よく探そう!w


ー10分後ー

ピンポンパンポン
アナウンス「あと20分で入学式を挙行致します。」

・・・・・。





なんてこったい!!!!!!1


いやいやいやいや
絶対どこかに、あるはずだよね。うん。
誰か一緒に探してくれる人いないか
探そう。

私がうーんうーん悩んでいると、
後ろから男性の声がした。

「君、どうしたの?」

はっ、
これは救いの声みたいな気がする!

くるりと振り返ってその姿を確認する。
見た限り、制服も着てるし先輩...かな?

そして元気よく答える私。

「そs、そ、その、私の名前が!!無いみたいなんですけど!!・・・(涙)」

「え、え、まじか。
 えーと、佐々木!お前確か名簿記入係だったろ?」

佐々木と呼ばれたメガネ君が
急いでやってきた。
はい、そうです と誇らしげに言うと
男性は私に聞く。
「君の名前は?」
「春島咲菜です」
「おっけ。 入学手続きはちゃんと取ってるんだよね?」
「えーと、
多分私の兄がしてくれてるので...」
「わかった。じゃ、ょっとだけ待っててね(ニカッ」

その男性は佐々木という人を連れて
職員室らしき場所へと向かった。

「・・・私大丈夫かな・・」

さっきまでウキウキしてた気分が
ちょっと凹んでしまいました・・

「咲菜ちゃん!!」