昼休みのチャイムがなった。

高校生になって初めての
授業だっていうのに、
ほとんど頭に入らなかった。

にしてもなんで
相田くん私なんかに告白を....

だーめーだー!!
このままじゃ私、
麟兄ちゃんに怒られちゃう....。


「おーい、春島? どうしたんだよ。」
「あっ、ごめんなさい。
考え事してました....アハハ」
「悩み事だったらいつでも聞くからな」

風島先生....
やっぱりいい先生かもしれない....
ポンポン。
暖かい手が頭に乗せられて、
ふと懐かしい気持ちになった。


♪ピンポンパンポン

ん?放送?

「はいはーい、新入生の皆さん、そして生徒のみなさんこんにちわ!」
「新入生の皆さんにとって初の昼休みタイム、いかがお過ごしでしょうか。」
「今から始まるのは....」

3種類の声が聞こえた。
あれ?この声って....


「昼休み、ひとりで弁当を食べてるそこの貴女!さみしいならこっち来てもいいんだぜぇぃ?」

ぎくっ。
確かにいま
一人で弁当食べてるけども....
てかこれ誰に言ってんの....

「誰に言ってんの....とか思ってるんだよねー、いやー、わかるよその気持ち」



なにこれ心の中を読まれた?

「そんなひとりで食べなくても、新しくできた友だちと食べなよぅ!」


・・・・・・。

これは一体....

「ごほんごほん、戸島、その口調なんとかしてくれないかな」
「坂野の言うように口調直せよ」
「うわー....ひどいリンチ!」


ぶふっっぇっ!!


口の中の食べ物が出てきそうになった。早々ゲロインになるとこだった....

「おいおい....大丈夫か?」
気づいたら風島先生に背中をさすってもらってた。
「あ、はい、大丈....夫です。」

....
あのWelcome委員会のメンバーがなぜ放送なんか....


「僕ら恒例の、『花の王子ラジオ!』」






ふぁっ!!??