春が来る、その先に。

「咲菜~!一緒にかーえろ!」
「いいよおお!」

今日あったことをいろいろ話してたら
職員室の方から先生が見えた。

「あ、春島ー、時間取らせないからちょっといいかー?」
「むぅ、はーい」

ちょっと待っててねと一言言って
先生のもとへ走った。

「なんですか?」
「お前の兄ちゃん、まあ恭介のことなんだけどな....」





ーーーーーーーーーーー。


「えええええ!!??」
「しーーーっ、 あいつこういうことがしょっちゅうあってさー。」

私の兄者は何をしているんだ。
馬鹿かアホか、馬鹿か。

職員会議で配られた大事な書類、持ってきたバッグなど様々のものを職員室の机に置き忘れて家へ帰ってしまったらしい。

「と、とにかく、持って帰ってきょうす・・じゃなくて崎田先生に渡しといてくれよ」
「はーい。」

いくら友達同士とはいえ、
教師がうようよしてる職員室前では流石に名前で呼ぶのは気が引けるらしい。


「なんだったの?」
「あー、私のお兄ちゃんがね、忘れ物しちゃったらしくて(笑)」
「そっかそっかw」
「ほんとドジなんだよなー兄ちゃん。」
「可愛いじゃんw」
「えーーー」

昇降口を出て程なくして。

「・・・にしても風島先生といい咲菜のお兄さん崎田先生といい、どうしてこの高校はイケメンぞろいなんだか。」
「んー・・・何とも言えないな私には」
「・・・・。」

じーっといきなり見つめてきたので、
ちょっと焦った。

「何さ麻衣ちゃん。麻衣ちゃんの方こそモテたでしょう」
「はあ・・・わかってない。ほんとに君はわかってないねぇ~」

何がわかってないのでしょう。。。

「まあいいんだけどねー。
 あ、言っとくけど私はモテないよー?」

どうして?そんな風に聞こうとすると

「麻衣~」

「あ、浩二!」

んん??

「あ、えっとね、私あの、既に彼氏持ってたり・・」


「ええええええええ1!!?!!」

あはは・・・。
さすが麻衣ちゃん・・
イヤミか.....,,

「このリア充め! 見習ったぞ!!」

このこのーってつついてやった。

「んじゃあ・・私先に一人で帰るね?」
「ごめんねーw また今度ゆっくり帰ろ!」

ごゆっくりー。
そう言い残して私は急いで家に帰った。